競泳女子50メートルバタフライで池江璃花子(26=横浜ゴム)が25秒97で銅メダルを獲得した。「本命」と位置づけた同種目で3大会連続で表彰台に立った。さらに女子400メートルメドレーリレーでは第3泳者として3分57秒64の銀メダルに貢献。前日24日の50メートル自由形は、体調不良で棄権。万全ではない中で前回大会を上回る3個のメダルを獲得。通算メダル数を13個に伸ばし、3度目のアジア大会を終えた。

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泳ぎ終わった池江はガラガラ声で3度目のアジア大会を「楽しかったです」と振り返った。池江の50メートルバタフライでの銅メダルで、今大会全競技通じての日本勢のメダル総数が記念すべき100個目に到達した。

今大会初登場だった23日、100メートルバタフライは5位に終わっていた。混合400メートルメドレーリレーで銀メダルを手にしたが、体調には変化が訪れていた。「なんとなくあんまり良くなくて。喉が痛くて、急にこんな声になっちゃった」。それでも個人種目ラスト。意地を見せた。

18年ジャカルタ大会で6冠を達成。19年に白血病を発症し、闘病を乗り越えて復帰後の前回の23年杭州大会では、同じ種目での銅メダルと400メートルリレーでの銀メダルの計2個。「前回大会を超える」と掲げた目標を達成した。

リレーの出場には体力面でも不安もあった。それでも「出なかった時に後悔すると思った」と決断。鈴木聡美から2番手で受けたバトンをアンカー池本凪沙につなぎ、仕事を果たした。表彰台の上から見た日の丸掲揚は「真ん中だったらいいな」と悔しさもあった。8年前は6度も見た景色を、もう一度見たかった思いもある。だが「自分がそこまでいるかは分からないけど、今後日の丸をセンターに掲げる選手がどんどん増えてくると思う。私もそれをパワーに頑張ればいいかな」と、引き際が近いことを悟る。

「次は30年はないんじゃないですか」と最後のアジア大会と覚悟する。「28年までは自分が決めたからやり続ける」と、2年後のロサンゼルス五輪までの現役続行を見据える。手元には日本女子歴代最多13個のアジア大会で手にしたメダル。「おうちに帰って全部並べて写真を撮るのが楽しみ」と、やり切った表情を浮かべた。【保坂果那】