ホッケー女子日本代表の新監督に、96年アトランタオリンピック(五輪)銀メダリストのチャビ・アルナウ氏(47=スペイン)が就任する見通しであることが3日、分かった。交渉は最終段階で、近日中にも発表の可能性がある。

「さくらジャパン」の新指揮官に、五輪メダリストが浮上した。チャビ氏は92年バルセロナから3大会連続五輪に出場。引退後はスペイン、ベルギーなどホッケーの本場で指導者としてキャリアを重ねた。現在はベルギーの強豪クラブで指揮。男子だけでなく、女子の指導も行っている。

女子代表監督は17年5月からアンソニー・ファリー氏(47=オーストラリア)が指揮をとってきた。18年ジャカルタ・アジア大会初優勝など結果を残したが、コロナ禍で東京五輪が延期。ファリー氏は「家庭の事情」を理由に、契約満了に伴って10月に退任した。日本協会は、代役の選定に入っていたが、スペイン人指揮官に白羽の矢を立てた。

「さくらジャパン」は、東京での5大会連続五輪出場が決まっている。コロナ禍で指揮官交代を余儀なくされたが、目標に「金メダル」を掲げている。「スペインのXavi(シャビ)」といえば、サッカーの名選手が有名だが「ホッケー界のXavi(チャビ)」も満開の桜を咲かせる。

◆チャビ・アルナウ(Xavi Arnau)1973年3月20日、スペイン生まれ。現役時代はFWで、五輪は92年バルセロナから3大会連続出場。96年アトランタ五輪で銀メダルを獲得。引退後はスペイン、ベルギーで強豪クラブの監督、コーチなどを歴任。