明日23日に開幕する予定だった静岡県高校バスケットボール新人大会は、コロナ禍の影響で延期が決まった。それでも、出場する男女各32校の選手らは開催を信じて練習に励んでいる。男子の浜名(西部9位)は、成功率の高い外からのシュートと速攻で、20年ぶりに出場権を獲得。女子は進学校の浜松北(西部8位)が、堅実な守備力を発揮し14年ぶりの進出を決めた。県上位の男女各3チームが進出予定だった来月の東海新人大会は中止となった。

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浜名は3点シュートを武器に、勝利を重ねてきた。地区予選9位決定トーナメント3試合では計14本を成功させた。3点シューターの名手に、鈴木唯斗(2年)宮路由翼(ゆうすけ、2年)星諒矢(1年)の名が挙がる。

星は控え組ながら、県出場権獲得の原動力となった。順位決定戦の準決勝(対袋井83○81)第4クオーター残り20秒では、3点差をシュート1本で同点に持ち込み、延長での逆転勝利に貢献した。続く決勝でも自己最多1試合6本を成功。2戦の活躍を「すごくうれしかった」と振り返った。

もう1つの強みは速攻だ。強化した守備とリバウンドを土台に、速い切り替えと攻撃を心がける。軸の藤原健祐主将(2年)は「得意のドライブで相手を抜いていく」と意気込んだ。古橋巧海(2年)も俊足を生かした速攻でボールをゴール下まで持ち込み、「強みのレイアップシュートを決めたい」と自信をのぞかせる。大会までに時間ができたことで、個々やチームの不足点をさらに修正し、チーム力を上げていく。藤原は「自分たちの力がどのくらい通用するのか試したい」と試合を心待ちにしている。【倉橋徹也】