バレーボール女子日本代表が19日、東京オリンピック(五輪)シーズン開幕前の記者会見をオンラインで開き、黒後愛(22=東レ)は、競泳女子で白血病から復帰し東京五輪代表に内定した池江璃花子から刺激を受けたことを明かした。

同じ若い世代のアスリートがもたらした明るいニュースに「水泳が好きだからこそどんな状況でもやり続けているのかな。自分もバレーボールが好きな気持ちは大切にしていきたい」と誓い、「バレーをする姿で誰かを勇気付けたり元気を与えたりするのが、何よりもうれしい。そういうプレーをしなくちゃいけない」と気を引き締めた。

所属先では今季キャプテンを担い、コート内外で存在感を発揮。一皮むけた若手に対し、中田監督も「日本のバレーは拾ってつないで、最後は黒後、古賀に託す」と期待を寄せる。

来月1日には世界ランキング1位の中国と東京・有明アリーナで戦う。目標に掲げるメダル獲得に向け、黒後は「相手の高いブロックに対して最後の1点をどう取るか考えています」。自らの課題と向き合う表情には、充実の色が見えた。【平山連】