部員4人が酒に酔った女性に性的暴行をしたとして、準強制性交の疑いで京都府警に逮捕された同志社大学(京都)のアメリカンフットボール部が、秋のリーグ戦の出場を辞退することを9日、同部の公式ホームページで発表した。

この日、関係者への取材によれば、大学側は同部を無期限の活動停止処分にする考えを示し、関西学生連盟に残り試合の出場辞退を申し入れる方向で調整に入っていた。

関西学生アメフトは既に開幕しており、逮捕された4人のうち2人は、9月3日に行われた今季リーグ初戦の関大戦に先発で出場するなど主力メンバー。同大は第2節で17日に近大と対戦する予定になっていた。

連盟側の承認を経て、正式にリーグ戦の辞退が決まる。

今季の同大アメフト部は首脳陣を一新し、ヘッドコーチとして元日大アメフト部監督で20年に甲子園ボウルへ導いた橋詰功氏(59)を迎えるなど、古豪復活を期して、新体制で迎えたリーグ戦開幕直後だった。

同大学の植木朝子学長は「極めて深刻な事態で、被害者に心からお見舞いを申し上げる。当該学生と所属クラブに対する処分を含め、厳正に対処する」とのコメントを発表している。

 

【同大アメフト部ホームページに掲載された全文】(原文まま)

〈弊部所属部員の逮捕に関するお詫び〉

弊部の選手4名が性的暴行を加えたとの疑いで逮捕されたとの報道がなされています。部としても極めて深刻な事態と受け止め、被害を受けられた方に対して心からお見舞い申し上げるとともに、お騒がせしていることに対し深くお詫びいたします。

今後の捜査と事実解明に全面的に協力することはもちろんのこと、厳正に対処してまいります。また大学からの指導を踏まえ無期限での活動停止と今期リーグ戦を辞退することといたします。

同志社大学体育会アメリカンフットボール部 監督 小宮弘明