24年パリ五輪で初採用されるブレイキンの最上位シリーズが準決勝から決勝まで行われ、男子はSHIGEKIX(半井=なからい=重幸、20)が銅メダル、女子はAMI(湯浅亜実、24)が銀メダルを獲得した。51の国と地域から男女計180人の選手が集まり、日本からは男女3選手ずつ参加。前週末の全日本選手権(東京)から中4日でハイレベルな2日間を争い、五輪切符が懸かる9月の世界選手権(ベルギー)や杭州アジア大会(中国)へ経験を積んだ。

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男女の日本トップ勢が、国内で世界レベルを心身に刻んだ。アジア初開催のGWS。半井は準決勝でカザフスタン選手に屈したが、3位決定戦ではウクライナ選手を鋭いパワームーブ(ヘッドスピンなどの大技)で3-0と圧倒した。大会3連覇を遂げた全日本から中4日の過密日程。1分間の演技を前週末は14回、中4日で今週の土日は16回。「前例のない調整の難しさだったけど、それでも表彰台に立てて成長につながる。今後も10割の(力の)うち何割を出せるかが鍵」と糧にした。

実際、来年のパリ五輪へ直結する世界選手権(ベルギー)は9月23、24日に開催。その後、帰国してすぐに10月上旬に実施予定の杭州アジア大会(中国)へ転戦する可能性がある。今回の経験が調整の指標にもなる。

パフォーマンス水準も高かった。全日本を2連覇した39歳AYUMI(福島あゆみ)でも準々決勝で敗退。世界女王のAMIも決勝で中国選手に1-2で惜敗したが「タフだったけど、登場したTOP32から全て決勝のような戦いができた」と7試合に感謝した。SHIGEKIXも「前日の予選で国際大会で優勝経験のある選手が10人以上、敗退したほどレベルの高い大会だった」中で、現在地を確認した。

今大会には51の国と地域から男女計180選手(男子99女子81)が参加。世界ランキングのポイントを最も得られる大会で、1位が1000ポイント(P)を獲得した。ランク上位者が五輪切符を争う来年の「予選シリーズ」に向け、日本勢も2位のAMIは750P、3位のSHIGEKIXは500Pを積み上げ、パリ五輪へ前進。夢舞台へSHIGEKIXは「種目採用が決まってから逆算している。あと1年半も、良い成績と演技を保ちたい」と自信を笑顔に込めた。計5091人を動員と大会も成功。金メダル候補が並ぶ日本にとって収穫の多い2日間となった。【木下淳】