【バンクーバー(カナダ)=阿部健吾】ショートプログラム(SP)首位の山本草太(23=中京大)がGPシリーズ初優勝を飾った。
フリー168・86点をマークし、合計258・42点を記録。2位三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)の257・89点をわずかに上回った。女子の坂本花織(23=シスメックス)に続き、男女そろっての日本勢の優勝。「1位という順位が出た時にすごくうれしく思いました。さらに進化した“ニュー草太”を見せられるように頑張りたい。さらにレベルアップした自分を見せたい」と喜んだ。
冒頭の4回転サルコーを着氷させると、2本目の4回転-3回転の連続トーループも降りた。4本目のトリプルアクセル(3回転半)で転倒し、続く3回転半でも着氷が乱れたが、6本目のフリップ-サルコーの連続3回転ジャンプ、最後の3回転ルッツは危なげなく降りた。「エクソジェネシス交響曲第3番」の曲調に合わせ、ステップで観衆を沸かせた。
「ファイナルにつながる1戦目ということで、自分にとっては大事に試合になってくる」と期していた試合で確かな結果を残した。
目指すのは2季連続のGPファイナル出場。昨季は初出場で銀メダルを手にした。次戦のGPシリーズ第4戦中国杯(11月、重慶)へ、これまでの競技人生と重ね合わせながら意気込んだ。
「ジュニアGP、世界ジュニア、ファイナルでは結果を残すことができていたんですけど、ケガがあり、復帰までもブランクがあったり、復帰してからもブランクを取り戻すために時間がかかりました。ケガしてここまで戻せるのは想像がつかなかった。去年も幸せを感じましたし、今日も初優勝できてうれしく思います。さらにレベルアップしていけたら」
山本らしい言葉で今の感情を表しながら、次を見据えた。


