今年4月にハンドボール男子日本代表監督に再就任したカルロス・オルテガ氏(52)が10日、就任後初来日し、36年ぶりの自力出場となる今夏のパリ・オリンピック(五輪)に向けて意気込みを語った。

味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で会見。パリでの目標について問われると、「最善を尽くしてタイトルを狙うことだが、チームとして育て上げていくことが大切。準備を進めていく」と決意を示した。

「彗星(すいせい)ジャパン」は昨年10月、ダグル・シグルドソン前監督(51)の下で88年ソウル大会以来となる自力での五輪切符を獲得した。だが今年2月に、日本ハンドボール協会が同氏の退任を発表。オルテガ監督が7年ぶりにタクトをとった。

緊急再登板となった指揮官はこの日、「非常に責任を感じている」と真剣な面持ち。16~17年に日本代表を率い、16年アジア選手権3位で17年世界選手権の出場権獲得に導いた手腕を再び発揮すべく、「情熱を持って進んでいく」と誓った。

同氏は現在、スペインリーグのバルセロナ監督を兼任。今回の日本滞在は合宿最終日の12日までで、再来日は欧州チャンピオンズリーグ終了後の6月中旬以降の予定。残された時間はわずかだが、「ピンセットの仕事になる」と緻密な戦略を練り上げていく。スタッフとの綿密な連携でチーム状態は把握済みで、「選手たちが日本リーグや外国リーグでどれだけ活躍しているか認識しているし、スタッフと連絡を取って誰が調子がいいかわかっている」と、自信をのぞかせた。 

6月に現在の合宿メンバーからパリ五輪に出場する14人に絞り込む予定。7月1、3日に東京・国立代々木競技場で行われるフェロー諸島との親善試合が初陣となる。