2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)代表のフォルティウスが3度のビッグエンドを許し、5-15で大敗した。第8Eに7失点し、負けを認めるコンシードを選択。スキップ吉村紗也香(34)は1エンドで7点を奪われたことについて「ちょっと記憶にないです」と悔しがった。

カーリングは1エンドで各チーム8度石を投げることができ、1エンドあたりの最大得点は8点。石が円(ハウス)に7個も残るのはかなり珍しい状況といえる。

ではなぜ7個も残ったのか。主な要因には、フォルティウスが3点を追いかけるエンドだったこと、相手の石をはじく作戦を取らなかったこと、スキップ吉村紗也香の最終投でミスが出たこと、北海道銀行が狙い通りのショットを続けたことなどが挙げられる。

まずフォルティウスは、3点を追う状況で第8Eを迎えた。不利な先攻だったが、残りエンド数を踏まえて複数点を狙ったとみられる。ガードストーンを置いてセンターラインに石を集める作戦に出た。対する北海道銀行はリードの2投で3時方向に石を2個ためた上で、セカンド山本冴が2投連続でフォルティウスのナンバー1のテークアウトに成功。円内に北海道銀行の4つの石だけが散らばった。

ここでもフォルティウスのサード小野寺佳歩は、相手の石をはじき出すのではなく、ドローでナンバー1を奪うショットを選択。次にナンバー1の手前に石を置いたが、この石を相手に押し出される展開となり、ひたすら北海道銀行の石がたまっていく。スキップ吉村紗也香も最終投でナンバー1の手前に石を置こうとするが、ここでミスが発生。石を置く位置が狙いよりも後ろになり、ナンバー1とほぼ横並びになった。

北海道銀行のスキップ仁平美来は、すかさず相手の石を2つともはじき出すショットを選択。これが決まり、投げた石(シューター)も円に残ったため、大量7点が入ることになった。

両チームの最終投次第では、フォルティウスの1点スチールや最少失点に抑える可能性もあった。吉村は「取りにいくしかなかった。相手の石に構っている場合ではなかった」とリスクを承知の上だったと説明。今回は策が裏目に出てしまった。

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