水泳のパンパシフィック選手権は10日、米カリフォルニア州ロングビーチでオープンウオーター(OWS)が行われ、五輪種目の女子10キロで蝦名愛梨(ミキハウス)が2位、梶本一花(大林組)が3位に入った。日本水連によると、同大会のOWSで日本勢の表彰台は初めて。男子10キロは辻森魁人(日大)が日本勢最高の10位。田渕海斗(尼崎SS)は13位、江沢陸(ルネサンス)は15位、南出大伸(木下グループ)は16位だった。競泳は12日(日本時間13日)から始まる。
◇ ◇ ◇
苦悩を乗り越え、涙があふれた。OWS女子10キロの蝦名は、晴れて波の少ないコースで序盤から積極的にレースを引っ張り、終盤はラストスパートが持ち味の梶本との競り合いに負けなかった。日本勢最高の2位に「やってきたことが成果として出た」と喜んだ。
昨年の世界選手権は、直前の練習で右目を痛めたため出場を断念した。ライバルの梶本は2個のメダルを獲得。その後、トレーニングを積み重ねても調子が上がらず「(練習に)意味があるのかな」と悩んだ。
転機は今年5月。コーチの勧めで単身、ドイツの強豪チームの練習に約1カ月間参加し、フォームを崩さず長く泳ぐことに取り組んだ。悠々とした効率のいい泳ぎにつながり、この日の2時間近いレースで最後の粘りに生きた。すぐ近くの会場で行われる2年後のロサンゼルス五輪へ手応えをつかみ「もっと泳力をつけたい」と意欲を高めた。
○…梶本は、五輪種目でメダルを獲得し「最低限の目標はクリアできた」と淡々と話した。前半は狙った位置で泳ぐことができず体力を消耗し、強みのラストスパートを生かせなかった。「悔しさの方が大きい」。昨年の世界選手権では非五輪種目の3キロノックアウトスプリントで優勝し、5キロで3位となった実力者。競泳にも出場し、12日には1500メートル自由形のレースが控える。「しっかり回復して臨みたい」と口にした。(共同)


