バレーボール女子日本代表が12日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで、21日開幕のアジア選手権(中国・天津)に向けた練習を公開した。優勝すれば、28年ロサンゼルス五輪の出場権を獲得する今季最大の大会。アウトサイドヒッター佐藤淑乃(24)は「本当にチームで勝ちたい、優勝したいという気持ちが強い」と力を込めた。

日本は今季のネーションズリーグ(VNL)で開幕6連勝を飾りながらも、準々決勝ではブラジルに第1セットを先取しながら1-3で逆転負け。24年の銀メダル、25年の4位に続く3大会連続の4強入りを逃した。佐藤自身は全13試合に出場。日本勢3番手の計193得点を挙げた一方で、予選最終週の大阪大会4試合全てでアタック決定率30%を下回るなど課題も残した。「個人としても今シーズン、全然うまく自分のプレーができなかったり、チームとしても負けが続いている期間があって、苦しい期間も多かった」と振り返った。

VNL期間中から、課題のスパイクに細かな修正を重ねてきた。「助走もトスのテンポもですし、腕の振り方や左手の残し方、腹筋の使い方だったり、肩甲骨の使い方だったり。全部ですね」と見直した箇所は一つや二つではない。特に意識するのが、相手ブロックに的を絞らせないためのスピード。「早く入りすぎて、上での時間が長くなると相手に分かりやすくなってしまう」。跳んでからボールへ到達するまでの動きも速めており「全部がうまくいっている場面というのが、自分の中で納得できるスパイク。その本数は徐々に増えている」と手応えを口にした。

武器のサーブにも期待がかかる。VNLのポーランド戦では4本のサービスエースを記録し、最後は自らの一打で逆転勝利と決勝トーナメント進出を決めた。「自分のサーブは強み。そのサーブで流れを一気にチームへ持ってこられたらいい。どんな状況でも攻め続けて、それを数字としても効果率を高く保ちたい」と思い描いた。

最大の壁とみるのが開催国の中国。VNLでは予選ラウンド9位ながら、準々決勝で同1位の米国を退け、4位に入った。佐藤も現地でその戦いを見届けており「中国が一番倒さなきゃいけない相手」と警戒する。完全アウェーの雰囲気が予想されるが「声が通りづらいというのはあるんですけど、声援が日本にないことに関しては、あまり気にしていない」ときっぱり。苦しみながら積み上げた修正の答えを、五輪切符の懸かる舞台で示す。【勝部晃多】