宮城は仙台育英が仙台三を59-0で下して大会23連覇を飾り、25回目の花園切符を勝ち取った。

前半4分に先制トライを挙げると、もう止まらない。圧巻は同14分、FB土方直哉主将(3年)のビッグプレーだ。自陣22メートル付近でこぼれ球を拾うと、快足を飛ばして駆け上がる。華麗なステップで相手6人をかわし、なんと70メートルの独走のトライを決めた。土方は「相手が崩れたときは思い切り行こうと決めていた。(独走の最中は)楽しかったです」と笑みを浮かべた。

土方は花園球技場がある東大阪市の出身。父啓詔(ひろつぐ)さんは同市内にあるホテルの支配人を務めている。仙台育英が花園に出場する際は同ホテルが常宿で、幼い頃から親しみを感じて入学を決めた。最終学年で主将に抜てきされ「今はチーム全体でしっかりと戦えている。全国レベルの相手を倒したい」。里帰りで金星を挙げる覚悟だ。