桜の鉄人となる。ラグビー日本代表最年長のフッカー堀江翔太(37=埼玉)が、最後の大舞台に粉骨砕身の決意で臨む。
W杯フランス大会(9月8日開幕)に向けて、メンバー発表から一夜明けた16日、チームは東京・府中市内で合宿を開始。4大会連続出場となる堀江は現在W杯12キャップを誇り、元代表ロックのトンプソン・ルーク(42)が持つ日本のW杯歴代最多出場記録(14キャップ)更新が期待される。レジェンドと呼ばれた男を超え、新たな歴史を咲かす。
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代表最年長の37歳。堀江は覚悟を言葉に刻んだ。「自分が取り組んできたことの集大成になる。死ぬ気で体を張りたい」。力が込められていた。「常に最後のW杯になると思って、限界までやっている。ここで結果を出すことで、日本ラグビーがどうなるかにつながる」。ラストW杯と銘打った舞台で、桜のジャージーに花咲かす。
4大会連続出場。今大会のメンバーでは、前主将でフランカーのリーチ・マイケルと並ぶ偉大な記録だ。11、15、19年大会を経て、気付けばW杯の出場記録は12キャップ。同じく4大会連続のW杯出場を誇るレジェンドのトンプソンが持つ歴代最多の14キャップも見えてきた。
日本が1次リーグを突破すれば、その数字は大幅に更新される。ただ、堀江は「W杯に入った時に、チームがガラッと変われるか。どれだけ成長できるかにフォーカスして前に進んでいきたい」。屋台骨として、目の前の瞬間に集中する。
あの日の反省があるから、地に足がついている。脳裏によぎったのは、初出場だった11年のニュージーランド大会。「甘く見ていて失敗しました。メンタルの準備ができなかった。普通の試合と同じだと思っていた」。今大会には17人の初出場メンバーが名を連ねているだけに「自分と同じ失敗を踏まないように、若い子たちに話すタイミングがあれば話していければいいかな」と責任もある。
仲間の思いも背負って乗り込む。前日15日の日本代表メンバー発表に「FB山中亮平」の名はなかった。山中とはスーパーラグビーのサンウルブズ、日本代表で苦楽をともにした仲。「あいつは胸張って最後までやり切った」と言った。15年の南アフリカ撃破、19年のベスト8。常に中心にいた。「次のW杯で何歳になるのか、計算するのも嫌」と笑った。間もなく不惑のドレッドヘアが、フランスで鉄人と化す。【栗田尚樹】




