日本代表(世界ランク14位)が敵地でイタリア(同13位)に屈した。9月8日開幕のワールドカップ(W杯)フランス大会前最後の実戦で21-42の敗戦。勝負どころの自滅、先発SO李承信(22=神戸)と途中出場した松田力也(29=埼玉)のゴール成功率が計33%など課題を残した。一方、FWのスクラムや得点パターン構築など収穫もあった。

総仕上げをもくろんだ一戦で、突きつけられたのは厳しい黒星だった。7点を追う後半37分、自陣から途中出場のCTB中村が防御裏にふわりと浮かすキック。イチかバチかの“奇襲”は捕球され、相手WTBイオアネにハットトリックとなるダメ押しトライを許した。ジョセフ・ヘッドコーチは「自滅が多すぎた」と歯がゆそうに振り返った。

要所で続いた連係ミスに加え、課題は残る。先発SO李は2点差に迫った前半17分のゴール、9点を追う同31分のPGと2本連続失敗。後半投入された松田も2本のゴールを決めきれなかった。2人合わせて3ゴール3PGと15点分のチャンスがありながら、李の2PGで6得点のみ。松田は「自分らしく蹴れていなかった。プレッシャーが懸かる中で2点が効いてくる」と精度の低さを猛省した。

1勝4敗の国内5連戦から、浮上の兆しは見えた。12点を追う後半31分にはミスなく攻撃を継続したことで、CTBライリーがトライ。W杯で戦うイングランド、アルゼンチンを想定したFW戦もスクラムが安定した。NO8姫野主将は「役割を100%遂行すればスコアもできる。いい収穫」と強調し、フランカーのリーチは「本番で結果を出したい」と誓う。W杯初戦まで残り2週間。後悔のない準備で勝負の場に立つ。