長崎大助手を強制わいせつ致傷容疑逮捕
長崎県警浦上署は13日、女子学生にわいせつな行為をし、けがをさせたとして強制わいせつ致傷容疑で長崎大大学院医歯薬学総合研究科助手馬場直樹容疑者(33)を逮捕した。
馬場容疑者は事件当時、酒を飲んでおり「現場に行ったことも記憶にない」と容疑を否認している。
調べでは、馬場容疑者は昨年11月18日午後11時45分ごろ、長崎市のアパートに帰宅しようとした20代の長崎大の女子学生を待ち伏せして抱きつき、学生方へ上がり込みわいせつな行為をしてけがをさせた疑い。学生は右腕に3週間のけが。
同署の調べや長崎大によると、馬場容疑者は昨年9月に学生と同席した飲み会をきっかけに交際を強要し始め、10月には学生方の玄関前に座り込み執拗(しつよう)に「中に入れろ」と要求した。
学生と友人らは11月22日、馬場容疑者の上司である60代の男性教授にも被害相談を持ち掛けたが、教授は2カ月近く放置。大学当局に伝わったのは今年1月11日だった。同大は教授を懲戒処分にする方針。
記者会見した同大の崎山毅理事は「教授を含め教員側に傲慢(ごうまん)さがあったと思う。大変申し訳ない」と陳謝した。学生は心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、いまだに強いショックを受けているという。
長崎大大学院医歯薬学総合研究科では、昨年11月にも女性職員へのセクハラ行為で別の60代の教授が懲戒処分になっている。
[2006/2/13/18:03]
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