ダービー(G1、芝2400メートル、26日=東京)に出走予定のシュガークン(牡3、清水久)が10日、栗東トレセンで2週前追い切りを行った。吉村騎手(レースは武豊騎手)を背に坂路で4ハロン57秒4-13秒4。素軽い動きを見せた。

見届けた清水久師は「今日は少し時計を出す程度。予定通りです。前走後も何も問題なくきていますし、出来落ちはなく、いい状態をキープしています」と感触を伝えた。

今年2月にデビューして2戦目で初勝利。3連勝で前走の青葉賞を制し、ダービー切符をつかんだ。「一戦ごとにグングン成長しています。デビュー前と比べても筋肉がつくところにつきました。昨年の時点からダービーに行ければと思っていた馬なので」と師もパワーアップを実感する。

血統的な期待も大きい。半兄にG1・7勝を挙げた名馬キタサンブラックを持つ超良血。兄が成し遂げられなかったダービー制覇へ。兄の主戦も務めた武豊騎手とのコンビにも心が踊る。

兄も管理した清水久師は「この馬の方がデビューが遅く、管理している期間も短いのでなんとも言えないですが、(キタサン)ブラックの皐月賞、ダービー時と(完成度は)大きく変わらないですね。ブラックは3歳の秋から4歳にかけてずっと成長してくれました。弟も同じようにこれからもっと成長してほしいです」とダービーだけでなく、先々も楽しみにしていた。