米空軍が先月、長時間の滞空能力を持ち、広域の偵察・監視が可能な米国製の滞空型無人偵察機「グローバルホーク」1機を、南西諸島上空など日本の防空識別圏内で約1時間にわたって「試験飛行」させていたことが4日、分かった。
防衛庁は弾道ミサイル発射情報の早期収集などの目的で、滞空型無人機の2007年度導入を目指しており、米空軍自らが「太平洋圏の有事に対応できる高い性能」(米軍関係者)をデモンストレーションした形。今春にも具体化する機種選定結果に影響を与えそうだ。
政府関係者によると、グローバルホークはオーストラリアを離陸後、グアム、硫黄島上空を経由して南西諸島上空に到達。領空侵犯に備えるため設定している日本の防空識別圏内を約1時間飛行し、オーストラリアに戻った。この機体は以前、イラクでの実戦に使用されていたという。(共同)
[2006/3/4/10:09]