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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第81回】

リンゴ酸ナトリウムが腎毒性を抑える

現代医学が明かす漢方の威力

抗がん剤の副作用(4)

 星薬科大の杉山清教授は、ネズミの実験によって十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)が、シスプラチンという抗がん剤の副作用を抑えることを証明した。「あまりにきれいな結果で驚くほどでした」と杉山教授は語る。

 がんを植えたネズミにシスプラチンを投与すると、8日目から腎臓の機能が低下を始める。白血球は投与直後から減少を始め、8日目からは体重が減少する。しかし、十全大補湯を併用すると、すべての数値に変化はなく、シスプラチンを投与しないネズミと同じだった。「シスプラチンの投与前、あるいは同時に服用すると効果があるということからみても、十全大補湯は、副作用を予防していると考えられます」と杉山教授は語る。

 では、十全大補湯に含まれる何が、副作用を予防しているのだろうか。そこで、杉山教授はまず十全大補湯に含まれる10種の生薬を探索。当帰(とうき)と茯苓(ぶくりょう)が強く腎臓に対する毒性を抑えることを発見した。さらに、当帰に含まれる成分の効果を調べた結果、行き着いたのが「リンゴ酸ナトリウム」だった。これが、十全大補湯が腎毒性を抑える効果の中心だったのである。

 しかも、その抑え方がすごい。「リンゴ酸ナトリウムは、体内に入るとシスプラチンの一部と結合して毒性の低い物質(誘導体)を作るのです。この物質は、がんに対する効果や骨髄に対する毒性はシスプラチンと同じです。ところが、腎臓に対する毒性は非常に低いのです」。

 つまり、体内でシスプラチンと同じぐらいがんを殺す力が強力で、かつ腎臓に対する毒性が少ない新たな抗がん剤ができるというのである。実際に、リンゴ酸ナトリウムとシスプラチンを結合させた化合物を外で作って、ネズミで効果を見たところ「全く腎毒性がなく、がんを殺す作用が認められた」という。杉山教授は、この化合物を新たな抗がん剤として利用することも考えているという。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

生薬の探索

 十全大補湯に含まれる10種の生薬をひとつひとつせんじて効果をみた結果、当帰と茯苓が腎毒性を軽減する効果が高いことが分かった。ただし、茯苓はシスプラチンのがんに対する効果を低下させる傾向があった。
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