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  この病気にこの名医
 

【第41回】

生存期間延長に主眼

この病気にこの名医

胃がんの化学療法

 胃がん治療には、手術以外に化学療法も行われている。化学療法は主として切除ができない「進行・再発胃がん」に対して行われる。

 日本胃癌学会のガイドラインには「化学療法による完全治癒は現時点では困難」と記されている。では、化学療法はどんな効果があるのだろうか? 外国の報告では生存期間の中央値は抗がん剤の使用によって延びることが示されている。具体的に言うと「5−FU」を中心とした抗がん剤使用ケースでは中央値が9〜12カ月であるのに対し、抗がん剤を使わない場合(支持療法)は3分の1の3〜4カ月でしかない。

 「再発胃がんに対しては5−FU系の薬が基本です。ただ、現在では、塩酸イリノテカン+シスプラチンなども支持されており、生存期間の延長について臨床試験中です」と、スキルス胃がんの手術に加え、胃がんの化学療法でも臨床試験のリーダーとして活躍する市立堺病院(大阪府堺市)外科の古河洋院長(57)は言う。

 つまり、がんが小さくなるだけでなく、生存期間を延長することに主眼が置かれている状況だ。わが国では、国立がんセンター東病院を中心としたグループが第V相試験(大規模比較試験)の結果を報告している。従来の抗がん剤UFTM(5−FU系経口薬+マイトマイシン)を使用した群(A)、5−FUを使用した群(B)、5−FUとシスプラチンを使用した群(C)を比較すると、生存期間の中央値はAが168日、Bが199日、Cが204日だった。「最近、TS−1という5−FU系抗がん剤では生存期間の中央値が365日を超えており、かなり『抗がん剤はいいのかなあ』という意識が出てきています」。

 一方、同じ化学療法でも再発予防を目的として行われている「術後補助化学療法」ではどうだろうか。前述のガイドラインでは「現在まで確実な延命効果を証明したエビデンス(科学的根拠)は乏しい」としている。「比較的早期に近い胃がんでは抗がん剤を手術後に使っても生存率の向上は見られなかったのです。しかし、中等度進行胃がんに対する比較試験では、ようやく良い結果が出てきそうです。正確な発表はもう少し待ってください」。1日も早い発表が待たれるところである。

【ジャーナリスト 松井宏夫】

◆胃がん外科の名医◆

 ▽大阪府立成人病センター(大阪市東成区)外科・矢野雅彦医師
 ▽国立病院四国がんセンター(愛媛県松山市)消化器外科・栗田啓部長
 ▽鹿児島大学医学部付属病院(鹿児島市)消化器外科・愛甲孝病院長
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