ライブドア株券印刷で数億円出費も
ライブドアが、東京証券取引所から上場廃止決定を受けた場合、新たに大量の株券を新規印刷する必要が生じ、数億円以上の巨額コストが発生する可能性があることが23日、分かった。財務にも影響を与えるとみられ、大量株式分割で株価をつり上げてきた「しっぺ返し」を最後の最後で受けることになる。
同社の発行済み株式数は現在約10億5000万株。上場企業の株式売買では通常、多くの株券は直接発行されず、財団法人「証券保管振替機構」が株券を管理し、権利のみ売買される仕組みになっている。だが上場廃止された場合、発行会社が新たに印刷し、株主に渡さなければならない。
ライブドアの場合、実際に株券が発行されているのは約3割と推察され、上場廃止が決まると、残る約7億3000万株の株券印刷が必要になる。株券の印刷費は安くても1枚400円程度。仮に1000株単位で株券を刷ったとすると、経費は約3億円にのぼる。
ただ、ライブドアは昨年9月時点で約22万人もの株主がおり、株式は1株単位から売買できる。「記念株」的に1株だけ保有する株主も多数出るとみられ、そのような小口株主が増えた場合、経費は数十億円以上になる可能性もある。
[2006/2/24/08:29 紙面から]
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