ロコ・ソラーレを立ち上げ、18年平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)ではリザーブとして銅メダル獲得に尽力した本橋麻里代表理事(35)が2日、北京五輪開幕を前にオンライン取材に応じ、自宅のある北海道・北見市からカナダで調整中のメンバーにエールを送った。

初戦のスウェーデン戦は10日。本橋代表理事は持ち前のスマイルこそが大きな力になると、強調した。「笑顔だけで勝てるオリンピックではないというのは確かにあるけど、トップ10が集まってスキルも拮抗(きっこう)している。最終的には、すべての緊張を楽しめるか、箍(たが)を外せるかが勝負になってくるのかな。本当にみんなが笑顔でやってくれることが、最高のパフォーマンスを発揮できるきっかけかなと思う」。銅メダルを獲得した4年前同様、ひたむきに明るく戦うロコ・ソラーレらしさを貫いての2大会連続メダルを、期待した。

メンバーは昨年12月、北京五輪最終予選プレーオフで韓国に勝利し五輪切符を獲得。その後は帰国せずに、カナダに渡り調整している。現在、北京に移動するため、PCR検査の結果待ちの段階。2回クリアしなければいけないため「みんな気を張っているというのは聞いている。私はそういうところをほぐす電話をしている。私から差し入れているのはコンタクトレンズと笑いぐらい。最長のカナダ遠征だったので、戻ってきたら自分たちのベッドで寝かせてあげたい」とサポート役としての思いを口にした。

2日前には吉田知那美(30)と電話で話したという。「人間が考えているより悪い事って、そんなに起こらなかったりする。それぐらい、みんなが徹底して生活しているのも知っていたので、リラックスできるときはリラックスしてねえと、伝えました」。マリリンが、癒やしの言葉を送りながら、北京での躍進を支える。