フィギュアスケート男子の北京オリンピック(2月4日開幕)代表、鍵山優真(オリエンタルバイオ/星槎)が15日、愛知・豊田市内の中京大で練習を公開した。大舞台での投入を目指す3種類目の4回転ジャンプ、ループを着氷。午前は単発の挑戦で、午後は曲かけの中で成功させた。今季のグランプリ(GP)2戦や全日本選手権では回避したが「やっと安定してきた。自分らしく跳べるようになってきた。この調子なら(五輪でも)入れられるんじゃないかなと思って。頑張ってます!」と自信を見せた。

フリーの冒頭ではなく2本目に組み入れる予定。今季序盤は1本目だったが、失敗して次のサルコーもミスした経験から、まず安定感あるサルコーを決めて勢いに乗った後、新技に挑むつもりだ。構成も変えた。これまで演技前半だった4回転-3回転の2連続トーループを、後半の4回転トーループ-1回転オイラー-3回転サルコーの3連続へ。「父からの意外な提案でした。跳びやすいし、点数も伸びる」と基礎点1・1倍となる後半に移した。

その父正和コーチは92年と94年の五輪に2大会連続で出場。父子で切符をつかみ「(最高12位だった)お父さんよりいい結果を残して、いい演技をして、親孝行というか感動させられるような演技ができたら」と夢を口にした。【木下淳】