18年平昌五輪6位入賞の坂本花織(21=シスメックス)が、前日4日の団体戦男子ショートプログラム(SP)で2位に入った宇野昌磨(24=トヨタ自動車)の好演技から刺激を得た。

本番リンク、練習用リンクと2度の調整後に取材対応。前日は宇野の演技を見てから練習を始めたといい「応援席では見られなかったんですけれど、テレビでは見ていて、昌磨くんが4-3(4回転-3回転)を決めた。すっごい熱くなって『これ、自分もやらな!』って思って(気持ちが)上がってきました」と笑顔を見せた。

4年前は高校2年で、シニア1年目だった。先輩の宮原知子(木下グループ)と出場を果たし「平昌の時は何も分からなかったので、ひたすら知子ちゃんについていっていた感じでした。知子ちゃんの背中しか見ていなかった」と笑って振り返った。今回は2度目で余裕がある。自らの出番に向けて「練習からノーミスでやるという芯がある。高ぶったり緊張したりしても、そこに戻ってこられるようになってきた」と自信をにじませた。【松本航】