女子ショートプログラム(SP)が行われ、金メダル候補最有力の15歳、カミラ・ワリエワ(ROC)が衝撃の五輪デビューを飾った。

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得点は90・18点。1月の欧州選手権で記録した90・45点の世界最高点に迫る出来栄えを披露した。

15日の個人戦でも歴史に名を残しそうな超新星のプロフィルです。

【カミラ・ワリエワ】

◆生まれ 2006年4月26日、ロシア・カザン

◆スケート歴 09年に始める。現在はモスクワを拠点とし、名コーチであるエテリ・トゥトベリゼ氏に師事。ジュニア1年目の19-20年シーズンはジュニアグランプリ(GP)ファイナル、世界ジュニア選手権の世代2冠。

◆趣味 ダンス、お絵描き

◆今季プログラム SP=イン・メモリアム フリー=ボレロ

◆エテリ組 世界的指導者エテリ・トゥトベリゼ・コーチの最高傑作とされる。主なこれまでの輩出選手は…。2学年上がシェルバコワ(17=21年世界選手権優勝)、トルソワ(17=21年世界選手権3位)、コストルナヤ(18=19年GPファイナル優勝)、4学年上がザギトワ(19=18年平昌五輪金メダル)、6学年上がメドベージェワ(22=18年平昌五輪銀メダル)、8学年上 ユリア・リプニツカヤ(23=14年ソチ五輪団体戦金メダル)となる。

◆愛犬 ポメラニアンの愛犬リオワ君を溺愛。「練習の後に彼がいるととてもリラックスできる」。

◆男子超え 昨年11月のGPロシア杯では合計272・71点の世界歴代最高点をマーク。同大会の男子の優勝者クビテラシビリ(ジョージア)の266・33点を上回った。女子が男子を上回るのはGP史上初だった。女子はSPで4回転が禁止され、演技構成点にかけられる「係数」も男子より低い中、史上初の「男子超え」だった。なお、男子に換算すると合計301・14点。チェン(335・30点)、羽生結弦(322・59点)に次ぐ300点超えに匹敵していた。

◆祖母 SP「In Memoriam」はなくなった祖母に捧げるプログラム。「滑っている時は蝶をずっと追っています。蝶は夢だと考えてて、求めて、逆に呼ばれている感じ。最後には蝶を捕まえて、夢が叶うんです」。