ショートプログラム(SP)首位で、ドーピング違反が発覚しながら暫定的に出場が認められたROC(ロシア・オリンピック委員会)のカミラ・ワリエワ(15)は、141・93点の合計224・09点で4位となった。

自己ベストの185・29点から40点以上も低いスコアを記録。大会前は金メダル候補に挙げられたが、表彰台に上がることはできなかった。

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ワリエワの得点が伸びなかった要因を分析した。

前半のジャンプでミスが続いた。冒頭の4回転サルコーが1/4回転不足で出来栄え点が減点。続くトリプルアクセル(3回転半)は回転不足で基礎点が0・8倍となり、3本目の4回転トーループ-3回転サルコーの連続ジャンプは乱れて、規定違反で3回転サルコーの得点が0となるなどした。ミスがなかった団体戦フリー時と比べると連続ジャンプの構成に違いがあるとは言え、冒頭からの3本のジャンプの合計点が41・85点だったのに対し、この日のフリーでは合計14・77点と伸び悩んだ。

ジャンプにミスが出たことにより、演技構成点にも影響が及んだ。スケート技術や演技のつなぎなど、本来であれば5項目全てで9点台を記録するが、この日のフリーで9点台を記録したのは2つのみ。残り3つは8点台だった。スピンは全て最高のレベル4を記録したが、複数本のジャンプミス、それに伴う演技構成点の伸び悩みが4位という結果につながった。

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