男子団体の日本は882・5ポイントで5位に終わり、メダルに届かなかった。エース小林陵侑(25=土屋ホーム)は個人のノーマルヒル金、ラージヒル銀に続く、3個目のメダル獲得とはならなかった。金メダルは942・7ポイントのオーストリアだった。

14年ソチ大会の銅メダル以来、2大会ぶりの表彰台を目指し、 競技開始時点は氷点下20・5度。極寒の中で行われた。この日の主役も小林陵だった。今大会ラストとなる4種目目。佐藤幸椰、中村直幹、小林潤志郎に続くアンカーを務め、1本目は134メートルでチームは5位につけた。

2本目も132・5メートルを飛んだが、メダル争いを繰り広げるライバルとの差を縮めるまでには至らなかった。日本の絶対エースは存在感を見せつけたが表彰台は遠く、98年長野五輪でラージヒルと団体で金、ノーマルヒルで銀だった船木和喜以来、ジャンプ史上2人目となる1大会3個のメダル獲得には届かなかった。

「令和の日の丸飛行隊」は昨年11月から1度も帰国せず、ずっと一緒に海外で生活している。世代も近く、結束は高まる。昨季も新型コロナウイルスの影響で約4カ月間の遠征になった。20年11月に小林陵は「僕はあっち(欧州)の人間なんだ、暮らすんだって思い込むしかない」と意を決して出発していた。だが昨年末には所属する土屋ホームの選手兼監督、葛西紀明に「日本に帰りたい」と連絡したこともあった。連戦による心身の疲労は大きかった。

そんな小林陵らメンバーに対し、味の素が五輪選手村で食事面をサポート。サバの煮付けに「これは泣けるね」と言いながらほおばった。欧州遠征続きの中で、今大会でも小林陵の心身を支えたのは日本食だった。

小林陵は初出場だった前回18年平昌(ピョンチャン)五輪でも4人目のアンカーを任されたが、6位に終わっている。それから4年。団体戦でのリベンジはかなわなかったが、大きく成長した姿を存分に見せつけた。【保坂果那】