日本スケート連盟の湯田淳スピード強化部長が19日、北京市内で大会を総括し、「複数の金を含むメダル7個、12の入賞」の目標が達成できず「悔しい」と述べた。今大会は金1個を含むメダル5個、入賞は13だった。要因として高木菜の転倒や小平奈緒の右足首捻挫、デビッド・ヘッドコーチの陽性結果を挙げ「厳しい状況での戦いだった」と語った。

昨季のコロナまん延はともかく、今季もW杯でマススタートに出場しなかった理由について「個人種目への影響が強く、コーチの判断で出なかった」と説明した。

14年ソチ五輪でメダル0個という惨敗を喫し、強化部長に就任した湯田氏。それまで、おのおのの実業団に委ねられていた強化を一新し、ナショナルチームを立ち上げた。15年からはデビッド・ヘッドコーチを招き、8年計画で強化を続けてきた。今後の体制について湯田氏は「シーズンが終わって上層部が考えることだが、私は1つの区切りだと位置づけている」と述べた。