◇◇バレーボール大阪選抜主将で国体経験◇◇

 小4からバレーボールを始めました。中高大、そして今もクラブチームに所属して趣味でやっていますが、試合に出ることもあります。中学までは全日本入りして五輪に出場すると、最高の目標を立てて夢を見ていました。高校(大阪・清風)で大阪選抜で主将に選ばれ国体も経験しましたが、レベルが一気に変わり、現実が見えてきて。バレーで食べていくのは難しいのではと思いました。

 小学校時代にファンだったのは大林素子さんです。とんでもないスパイクを打つヤツがいるわけではない小学生のバレーと、ラリーが続く女子バレーは感じが似ていて。その中で大林さんはスター性がありました。雑誌を切り抜いたり、ポスターを貼ったりしていました。佐野優子さんは僕の1つ上で、小学校時代に毎週のように練習試合をしていました。ロンドン五輪で銅メダルを獲得した時、めちゃくちゃ興奮して、すぐにおめでとうと連絡しました。159センチぐらいなのに、世界のトップで戦っていたのはすごいことです。

 東京五輪はもちろん、バレーボールに注目します。柳田(将洋)君は一緒にご飯を食べるなど付き合いもあるので、応援に力が入ります。ベタですけど、石川(祐希)君はとんでもない逸材。スター性があるし、技術やフォームがすごく芸術的です。彼らが東京五輪まで、チーム作りを含めてどう持っていくのかなと。2人に引っ張ってもらいたいけど、それを超える2メートル級の大型プレーヤーが出てきてくれるのも期待しています。そういう選手が出て初めて、世界に太刀打ちできるんじゃないかなと。

 平均身長を5~10センチ下回るチームが、高さだけではないところでどう戦うか。細かいつなぎやサーブは日本も優れているので、今以上にそこを伸ばさないと厳しいと思います。開催国は独特のパワーも生まれるので、ぜひ決勝トーナメントに進出してほしいです。

 100メートル×4のリレーなど、陸上も燃えます。バレーと一緒で、4人でうまくバトンをつなぎ、技術的なところで実際メダルを取っているのは日本ならではですよね。清風はすごく体操が強かったので、やはり体操も見たいですね。東京五輪でバレーは絶対に見に行きますが、仕事でも何か関われたらと思っています。

(2018年1月24日東京本社版掲載)

【注】年齢、記録などは本紙掲載時。