15年近く前からブラジルと日本を行き来しながらサンバを続けているので、リオデジャネイロ五輪と東京五輪の懸け橋になりたいと、強く強く思っています。

 リオ五輪では、開会式と閉会式に参加しました。開会式は、ブラジルの歴史を創作ダンスで表現するパフォーマンスで、私は日系移民を演じました。25回以上練習したでしょうか。練習を重ねるたび、周りのダンサーとも仲良くなって、今でもつながっています。

 開催前、予算や治安問題なども報じられていましたが、私たちは「自分たちが盛り上げないでどうするのよ !  絶対、成功させようよ」という強い気持ちでやってました。開催が目の前にあるのですから、前向きな気持ちでいる方がいいと思っていました。東京もいろいろな問題があるとは思います。でも、やるからには、私は前向きに迎えたいです。

 開会式は8月6日に行われ、日系移民が登場した時間は午前8時15分でした。広島に原爆が投下された日時と同じなんです。たくさんの文化が融合したブラジルらしく、自国だけでなく日本のことも考えてくれたんだと、すごく感動しました。東京での開会式も、日本らしさと同時に、世界を意識する演出もあってもいいのかなと思います。

 リオでの当初の予定は、開会式と、「JAPAN HOUSE」(日本の魅力をPRするブース)でサンバを踊ることだったんですが、閉会式にも参加できました。「東京への懸け橋になりたい」という私の思いを、たくさんの人が聞いてくれて、また別の人につないでくれて実現しました。五輪という場だったからこそ、世界中の人とつながって、初めての経験をたくさんさせてもらいました。人生が変わりました。

 閉会式で「こんなに素晴らしいことが日本に来るなんて」と思ったら、それだけで興奮しました。私にできることは何でもしたいです。五輪の素晴らしさを、たくさんの人に伝えたいです。周りからも「めぐちゃん、出番やで ! 」と言われていますし、頑張ります。



(2018年2月21日東京本社版掲載)

【注】年齢、記録などは本紙掲載時。