私は空手を始めて、18年目になります。その空手が、東京オリンピック(五輪)で初めて種目に採用されたことが、すごくうれしいです。流派が幾つもあり、1つのルールで大会を行うのが難しく、指導者には幼い頃から五輪の種目に選ばれるのは難しいと聞かされてきたからです。

私が黒帯を取得した琉球少林流空手道月心会は、東京五輪に出場する選手の皆さんが所属する全日本空手道連盟(全空連)には属していません。ただ、私は全空連の大会にもお邪魔し、形や組手を見させていただくことで勉強になりました。全空連の公式ツイッターアカウントも、私のことを書いた記事を紹介してくれました。同じ仲間として空手を盛り上げ、世界中に広げていくことが出来ればと、いつも思っています。

東京五輪はその最も大事な舞台ですが、新型コロナウイルスの影響で1年の延期が決まり、選手の皆さんが抱えている思いはいかばかりかと考えました。選手の皆さんと一緒にするのは、おこがましいと思いますが、私も昨年10月に予定されていた海外のアクション映画の撮影が、2月に延期された揚げ句、未定と言われました。他にも最近、撮影が延期になった作品が1本あります。準備してきたものが、ふいになってしまい本当に悔しかったです。

そんな中、1つやりたいことが出来ました。それは、来年の東京五輪までに空手を題材にした映画を作ることです。時間は1年少ししかなく、現実的には短編を考えていますが、映画製作には予算もかかりますし1人では出来ません。ただ、撮影がなくなって時間が出来た今だからこそ、実現に向け企画を考えています。

私は空手で、人間として鍛えられました。その空手の技術が評価され、09年の映画「ハイキック・ガール!」で主演を務め、夢だった映画女優になりました。アクション女優として世界でも知ってもらえるようになり、インドネシアの道場では、映画がお子さんの教材に使われていました。五輪が延期になった今、自分が全てをささげて取り組む映画で、空手に恩返ししたいと思っています。(297人目)