日本車いすバスケットボール連盟(JWBF)は31日までに公式サイトで、国際連盟(IWBF)から東京パラリンピック出場に関わる選手の障がいクラス分けの再評価結果を受け取ったことを明らかにした。

「IWBFのプレスリリースの通り、再評価の手続きが完了した選手の結果を受け取りいたしました。結果通知の内容に関して、IWBF側との確認プロセスを取っており、みなさまへのご報告は改めて行わせていただきます」

国際パラリンピック委員会(IPC)が1月、IWBFが独自のクラス分け基準を持つのはルール違反と指摘し、IPCの基準に従わなければ車いすバスケットボールを東京大会から除外する可能性もあると警告した。

これを受けたIWBFは、IPCの求めに従って障がいの軽い4・0、4・5クラスで東京大会に出場する可能性がある男女132選手の再評価を行い、29日に9選手がIPC基準を満たしておらず、4選手の判断を保留していることを公表した。

JWBFは再評価を受けた日本選手について氏名、人数など詳細は明らかにしていないが、「今回の結果に関わらず当面の間は、これまでの日本国内の規定を運用し、国内で選手の皆さまが継続して競技が出来る環境を提供する旨、理事会にて決定いたしました」としている。

◆車いすバスケットボールのクラス分け 障がいの種類や程度で持ち点が定められている。最も重い1・0から最も軽い4・5まで0・5点刻みで8クラスで、コート上の5人の持ち点合計は14点以下でなければならない。1・0は腹筋や背筋などの体幹機能が効かず、座ったままでも体のバランスを取ることが難しい状態。4・5は片大腿(だいたい)切断や軽度の下肢障がいで体幹の両側への側屈運動が可能な状態。