【ボルドー(フランス)24日(日本時間25日)=佐藤成、木下淳】パリ五輪サッカー男子日本代表MF三戸舜介(21=スパルタ)とFW藤尾翔太(23=町田)が1次リーグ初戦パラグアイ戦でともに2得点し、チームの勝利に貢献した。五輪での日本選手の1試合複数得点は、04年アテネ大会初戦で同じ相手に小野伸二が記録して以来20年ぶり。1試合で複数人達成は史上初となった。

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先発最低身長164センチの三戸がピッチ上で最も強いインパクトを残した。前半19分に先制点を決めると、後半18分にはダイビングヘッドで貴重な追加点を奪った。

1点目は「“なんでこんなフリーなんだろう”というぐらい、ゆっくり時間があった」とリラックスして右足を振り、2点目は「“ここにボール来たらいいな”ってところに、ほんとにいいボールが来た」と公式戦初のヘディングゴールでネットを揺らした。

日本人選手のお手本のようなプレーヤーだ。中高在籍したJFAアカデミー福島で動きながらボールを正確に扱う技術と判断力を磨いた。「(身長に)悩んでいる時期もありましたけど逆にこれが武器と思うときがくる」と信じて努力を重ね、プロまで上りつめた。

約5年前に三戸のプレー集が日本サッカー育成界に出回ったことがある。U-17W杯ブラジル大会後、出場した三戸のプレーをテクニカルスタッフがまとめ、中学年代のトレセン指導者向けレクチャーで活用されていたという。大きな海外選手がファウルでしか止められない三戸の姿が映し出されていた。フィジカルが重視される現代サッカーにおいて、日本が勝ち残るための教本だった。

小柄な三戸が五輪という大舞台で結果を残した意味は大きい。「(身長が)小さいことで悩んでいる子たちに自分が勇気、元気、プロでやっていけるというところを見せられたらいい。諦めないで頑張ってほしい」と使命感を持って戦った。小さな巨人が圧倒的な存在感を放った。

○…MF斉藤が2アシストを含む3得点に絡み、10番の評価に違わぬ活躍をみせた。2点目は昨季スパルタで共闘した三戸へのアシストで「大舞台で実現してうれしかった。しっかり目が合っていた」と抜群のコンビネーションを喜んだ。23歳以下の選手だけで2人のOAを擁する南米の難敵を倒したが「全く考えていませんでした、優勝することしか考えていなかったので」とさらりと振り返った。

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