日本陸連は21日、理事会を開き、長距離トラック種目の日本選手権(12月4日、大阪・ヤンマースタジアム長居)で、優勝者が東京オリンピック(五輪)の参加標準記録を突破している場合、その選手に東京五輪の代表内定を出すことを決めた。

実施されるのは男女の1万、5000メートル、3000メートル障害の計6種目。現在は女子1万メートルは新谷仁美(32=積水化学)、女子5000メートルは新谷に加え、田中希実(20=豊田自動織機TC)、広中璃梨佳(19=日本郵政グループ)が参加標準記録を満たしている。

日本陸連の麻場一徳強化委員長(59)は「現時点で高いパフォーマンスを発揮している競技者は本番でも十分に戦える。一定の準備期間を設けて、やってもらう」と説明した。 優勝した選手が同記録をクリアしていない時、その後に切った場合でも内定とはならない。残る代表枠は、来年度の日本選手権で選ぶ方針。本年度と同様、長距離種目の日本選手権は別開催で検討を進めているという。

 

・東京五輪の参加標準記録

男子5000メートル 13分13秒50

男子1万メートル 27分28秒00

男子3000メートル障害 8分22秒00

女子5000メートル15分10秒00

女子1万メートル31分25秒00

女子3000メートル障害 9分30秒00