陸上の日本選手権(大阪・ヤンマースタジアム長居)は明日24日に開幕する。東京オリンピック(五輪)の代表枠を懸けた最終決戦。男子100メートルで9秒98の自己ベストを持つ桐生祥秀(25=日本生命)は23日、オンライン会見で「しっかりと結果を残していきたい」と語った。3位以内に入れば、自動的に代表となる。

5月下旬に違和感が出た右アキレス腱(けん)は「完全には治っていない」。追い風2・6メートルの参考記録ながら、予選で10秒01を出した布勢スプリントからは6日以降は「ほぼほぼ練習、走り込みはできていない状態。痛みを取ることを最優先にやってきた」と話した。

すでに参加標準記録10秒05はクリアしており、3位以内に入れば、代表に決まる。万全な準備を積めてきたとは言えないが、どんな状況でも結果を残せるようになったのが近年だった。「走りに関しては技術は上がっている。どんな状況でも同じように走れるようになっている」。東京五輪の切符が懸かる大一番。成長を結果で示す日本選手権とする。

男子100メートルの代表は10秒05の参加標準記録を切っている選手の中から、日本選手権の順位によって決まる。現時点で参加標準記録を切っているのは、山県亮太、サニブラウン・ハキーム、桐生祥秀、小池祐貴、多田修平の5人。