男子200メートルで3大会連続の五輪出場が懸かる飯塚翔太(30=ミズノ)が、準決勝20秒86の2組1着で決勝に駒を進めた。

5月9日の国立競技場でのテストイベント後は思うように回復せず、調整と日本選手権に支障を来さないためにレースを回避。約1カ月半ぶりの出場となり「結構、疲れましたね」と苦笑いしたが、最後は軽く流してファイナルに備えた。

前日25日に誕生日を迎え「30歳になって初めてのレースが今日だった」。12年ロンドン、16年リオデジャネイロに続く大舞台へ「もう1つレベルを上げられるように。年齢=レベルだと前向きにとらえたい。昨日(男子100メートルで)優勝した多田(修平)君も(決勝の前日が25歳の誕生日で)バースデーランということだった。自分も乗っかれるように頑張りたい」と5度目の頂点を想像した。

飯塚はまだ、世界陸連が定めた期間内には東京五輪の参加標準記録(20秒24)を破っていない。決勝で突破して3位以内に入れば3大会連続の切符を手にできる。自己ベストは20秒11を誇っている。