日本バドミントン協会は21日、すでに発表した東京オリンピック(五輪)出場内定選手に関する会見を行い、男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)について日本代表の朴柱奉監督(56)が、「世界大会での優勝経験が数多くある。初めての五輪でも金メダル獲得のチャンスがある」と期待を寄せた。

この5年間で最も成長した選手として桃田の名前を挙げた朴監督。今年3月の全英オープンでは準々決勝で敗退したが、「全英のときも準備は問題なかった。1年以上のブレークがあって70%のパフォーマンスしか出せなかったが、ネガティブな負けではない。その後の合宿でも本当に頑張ってきた」。違法賭博問題により16年リオデジャネイロ五輪の舞台に立てなかったエースに、心身両面での向上を感じているようだ。昨年1月の交通事故による大けがを乗り越えた桃田にとって、初めて臨む五輪の大舞台となる。

16年リオ五輪銅メダルの奥原希望(太陽ホールディングス)と山口茜(再春館製薬所)の2枚看板で臨む女子シングルスなど、他の種目でも世界ランキング上位選手がずらりと並ぶ。五輪本番まで残り約1カ月を迎える中で、朴監督は「コンディションやレベルをキープし、リオよりもいいメダルを」と選手たちに期待した。