世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は12日(日本時間13日)、新型コロナウイルスの感染拡大で、野球の東京オリンピック(五輪)出場権をかけて米アリゾナ州で22~26日に行われる予定だった米大陸予選の延期を発表した。

同予選は米国、キューバなど8チームで争われ、優勝チームが出場権を獲得し2、3位が最終予選に回る。最終予選は台湾で4月に実施予定だったが、6月17~21日に延期されている。米大陸予選の代替日程は決まっていないが、最終予選の前になる。

東京五輪には開催国の日本と欧州・アフリカ予選を勝ち抜いたイスラエル、プレミア12で出場権を得た韓国とメキシコの4チームが出場を決めている。また、13日からの21年WBC出場をかけた米国での予選も延期が決まった。日本ら16カ国は出場権を得ており、4カ国が決まる予定だった。

五輪予選には稲葉監督も視察予定だった。侍ジャパンの山中強化本部長は、今後の出場国の分析などに「スケジュールの変化に対応しないと」と話した。国内プロ野球も開幕が延期となり、最短でも4月10日以降。6月上旬までに決まる代表選手の選考材料となる試合も減るが「開幕から(五輪まで)狭まるが対応しないと。ちゃんと選考を進めていく」と冷静だった。