バスケットボール女子日本代表候補の渡嘉敷来夢(28)が25日、東京五輪大会の延期が決まったことに関して、「準備する期間が増えたかなと思っている」と前向きに受け止めた。

渡嘉敷は「どんな状況でも、プラスに考えることが大事。そうしたほうが何事もうまく行く」と話す。16年リオデジャネイロ五輪では20年ぶりの8強入りに貢献。東京五輪でも活躍が期待されるなかで、「パフォーマンスを上げられるよう、自分と向き合ってやっていきたい」。最大1年程度の延期期間を有効活用し、さらにレベルアップすることを誓った。

23日にはWリーグのプレーオフ中止が決定した。所属するJX-ENEOSはレギュラーシーズンが中断されるまでトップを走り、史上最多を更新する12連覇を狙っていた。それだけに「やりたい気持ちはすごくあった」と本音を漏らす。それでも新型コロナウイルスの感染が国内外で拡大している現状から、「いまの状態では大会開催は厳しい。中断も含めて、いい判断をしていただいたと思う」。リーグが下した決断に理解を示した。【奥岡幹浩】