Bリーグのルーキーで“八村世代”の有望株が、3人制バスケで東京オリンピック(五輪)を目指す。

都内で強化合宿中のバスケットボール3人制男子日本代表が18日、オンライン取材に応じ、初招集されたアイザイア・マーフィー(22=B1広島)は「とても良い機会を与えてもらっている。オリンピックにぜひ出場したい」と意気込みを口にした。

身長196センチの長身ガード。米国人の父と日本人の母の間に生まれ、榎本新作という日本名を持つ。沖縄出身で、青森県三沢市で過ごした時期もある。米アリゾナ州の短大からイースタン・ニューメキシコ大(NCAA2部)を経て、今季よりBリーグでプレー。2017年には19歳以下(U19)日本代表メンバーとして、八村塁(現NBAウィザーズ)らと世代別ワールドカップに出場した。

本格的に3人制バスケに挑戦するのはこの合宿が初めて。ボールのサイズやコートの広さなどが異なるため「今までやってきたバスケとは方向性がまったく異なる」と戸惑いを口にしつつも、周囲からの助言を受けながら意欲的に取り組む。

U19ワールドカップ出場時にもマーフィーを指導したロイブル・ディレクターコーチは「リバウンド力が高く、創造力もある選手」と評価する。Bリーグではすでにスタメンとして活躍し、ここまで1試合平均12得点以上をマーク。3人制日本代表でも、新戦力として輝きを放つか。【奥岡幹浩】