東京オリンピック(五輪)で採用された新種目の3人制バスケットボールで、日本女子が出場枠を獲得した。

上位3チームが五輪切符を得る大会の3位決定戦で、スペインを延長戦の末に20-18で下した。開催国枠での出場が決まっていた男子3人制、男女5人制と合わせ、日本はバスケットボール全4種目での東京五輪出場が決まった。

試合後にコート上での英語インタビューに応じた馬瓜ステファニー(トヨタ自動車)は、「ついにやった」と歓喜に浸った。

日本は今大会、馬瓜を含めて山本麻衣(トヨタ自動車)、篠崎澪(富士通)、西岡里紗(三菱電機)の4選手が出場。3位決定戦では中盤過ぎからリードされる展開を強いられたが、粘り強く食らいつき、残り約5秒で篠崎が同点シュートを決めて延長へ。2点先取したほうが勝利する条件で、フリースローでまず1点を挙げたあと、最後は馬瓜がゴール下に切れ込んでシュートを決め、勝利をもぎ取った。

日本は女子1次リーグを4戦全勝で突破。準々決勝はスイスに快勝したが、準決勝で世界ランキング1位のフランスに14-15で惜敗し、3位決定戦に回っていた。

3人制の日本女子は19年秋に行われたU23ワールドカップ(W杯)で優勝。そのメンバーのうち馬瓜、山本、西岡の3人が今大会に出場し、もう1人の永田萌絵(現在はトヨタ自動車)も、今大会直前まで代表候補として合宿に参加した。東京五輪に出場するメンバーは6月下旬に決定。本番でも上位争いが期待される。

◆3人制バスケットボール

1試合10分制のハーフコートで行われ、5人制の2点シュートは1点、3点シュートは2点として加算される。10分間のタイムアップ前でも、一方のチームが21得点に達した場合はノックアウト勝利となる。東京五輪で新種目として採用され、お台場に仮設される青海アーバンスポーツパークが会場となる。