カヌー・スプリントの男子カヤックフォア(K4)500メートルで東京五輪(オリンピック)代表に内定している水本圭治(チョープロ)、松下桃太郎、藤嶋大規(ともに自衛隊)、宮田悠佑(和歌山県教育センター学びの丘)の4人乗りチームが16日、本番が行われる東京・海の森水上競技場で合宿を公開した。

五輪会場コースで4人揃って乗艇するのは、12日から始まった今回の合宿が初めて。普段の練習で乗り慣れている淡水面ではなく、潮の満ち引きなどがある海水面となるが、リーダー格の松下は「うねりがなく、想像以上にこぎやすい」と満足そうに話した。

コロナ禍の入国制限で、英国からの来日が遅れていたニコノロフ・コーチも今合宿から現場指導。それまでは練習中の様子を日本から動画で送ったあと、メッセンジャーアプリを介して文字による助言を受けていたそうで、水本は「言葉を直接聞けるので、伝わり方が違う」とうなずいた。

この日は都内での練習最終日で、今後は日本代表が強化拠点とする石川県小松市にいったん戻り、沖縄県内での合宿に移る予定。【奥岡幹浩】