フェンシングの東京オリンピック(五輪)日本代表候補が25日、決定した。新型コロナウイルス感染拡大による選考レース中断、国際ランキング凍結からの再開をへて、先月すべての選考対象大会が終了。この日の日本協会理事会で承認された。

「候補」となっているのは、国際連盟からの確定枠通達や日本オリンピック委員会(JOC)による選手団の正式認定を控えているため。正選手(自力獲得枠8、開催国枠8)とリザーブ選手(女子エペを除く団体戦5)の計21人が発表された。

うち男子エペ代表の4選手とコメント(原文まま)は以下の通り。

【男子エペ】

<正選手>

山田優(26=自衛隊)

「東京オリンピックの出場が内定し、とてもうれしいです。前回のリオ五輪では見延選手のスパーリング相手として現地には行きましたが、出場できず悔しい思いをしました。その悔しさをバネにかえ、またそこに至るまでに沢山の方々の支えがあったからこそ、今回は出場権を獲得することができたのかなと思います。せっかく得ることができたチャンスなので、けがには気をつけ、自分らしく全力で楽しんでプレーしたいと思います。地元である三重県では今年、国体が開催されます。メダルを獲得し、国体へ向けて三重県も盛り上げられたらうれしいです。引き続き、温かいご声援をよろしくお願いします」

見延和靖(33=ネクサス)

「本日、フェンシング男子エペ東京2020オリンピック代表選手に内定しました!ここまで支えてくださったスポンサー各社の皆様、そして、どんな時でも応援してくれた家族や地元の皆様には本当に感謝しています。東京オリンピックは僕にとって2度目のチャレンジとなります。前回のリオオリンピックでは個人戦のみの出場で、団体戦で出場している国の選手を見て、とてもうらやましく思った事を今でも鮮明に覚えています。もともと僕自身、団体戦に懸ける思いが強く、今回念願であった団体戦で出場する事が出来、ようやくスタートラインに立つ事が出来たという思いです。僕たちエペチームの目指すところはただ1つ団体の金メダルです。そして、今のチームにそれをやるだけの力があると確信しています。自国開催であるホームアドバンテージを最大限に生かしチーム一丸となって勝利をつかみ取り、勝って皆様には恩返ししたいと思います。オリンピックまで後わずか、応援よろしくお願いします!」

加納虹輝(23=JAL)

「東京オリンピックの選考会が始まる前の年は個人戦と団体戦でワールドカップで優勝するなど、良い結果を収めることができていました。しかし、東京オリンピックの選考会が始まってからは自分の思うような結果を残すことができませんでした。自分のできることは精いっぱいやってきたつもりではありましたが、結果がついてこなく悩んだ時期もありました。それでも、団体戦では自分の少しでもチームの力になれるよう精いっぱい頑張りました。今年の3月に行われたワールドカップでは、納得のいく結果は出せませんでしたが、自分なりのフェンシングはできていると感じました。メンタル面、フィジカル面の状態もよく、東京オリンピックまで短い期間で努力を積み重ねていくだけだと思っています。そして、東京オリンピックの金メダル獲得したいと思います。また、東京オリンピックで金メダルを獲得し、出身地である愛知県、そして、高校3年間過ごした山口県に恩返しをしたいと思います」

<リザーブ>

宇山賢(29=三菱電機)

※本人意向でコメントなし

【木下淳】