東京都の小池百合子知事は10日夜、都庁退庁時に報道陣の取材に応じた。この日午前、東京五輪・パラリンピック開催に向けて17日開催で調整されていた4者会談の欠席意向と、その理由について「今、行ってもポジティブな発信にはならない」とする旨の発言をしたことの真意を問われた。小池氏の発言は以下の通り。

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真意はですね、まず1月に4者会談(開催)の話がありましたが、コロナの状況をみて見送りました。それから、2月17日という話でしたが、(現状では)ポジティブな話につながらないと。というのは、「プレイブック」という、出入国のあり方や選手の皆さんがどうやって東京にやってくるのか、その時の入り方、選手村での過ごし方など(のルール)を、今、緻密に積み上げているのです。でもこういう話は全然報道されず、(注目されるテーマが)ネガティブになってしまうと、4者会談をしても、目はそちらばかりになってしまう。

根本的な話ですが、私は「2月17日」という(4者会談の)具体的な日にちを数日前に聞いていましたが、これはまたきちんと落ち着いて、そして、ポジティブなプロジェクトレビュー(事務折衝)などを重ねますので、それを進めていく方が、良いのではないかと考えております。

東京都も組織委員会に900名もの職員を送っています。日々、こういう緻密な仕事をしております。彼らのことを考えますと、しっかりと粛々と準備を進めていくのが都庁としての役目だということです。また、4者会談というのはそういう中で器用に整えていくことも必要なので、それについてひとこと申し上げたということであります。【沢田直人】