丸川珠代五輪相(50)は9日、都内の内閣府で会見を行った。

東京五輪・パラリンピックに出場する選手を対象にした新型コロナウイルスワクチンの優先接種に関し、「まったく検討しておりません。現時点ではもちろんですけれど、これから先に具体的な検討を行う予定はありません。IOCと我々の間ではワクチンを前提としない大会ということになっております」と述べた。

また、連日、聖火リレー観覧者の密集が問題視されているが「大阪府知事は公道での聖火リレーをやめるかわりに、万博公園を閉じて、その中でランナーのみなさま1人1人に聖火を持っていただくという判断をするという、本当にすばらしい知恵を生み出してくれた。鳥取では、リレー区間をすべて事前申込制で観覧をしていただくお話も。これも1つの工夫だと思います」と対策を講じた実施を支持した。

大阪などを皮切りに、今後も東京、京都、沖縄でも「まん延防止等重点措置」の発令がされるなど、第4波の拡大懸念は高まっている。「沖縄県は5月1日、2日ですから、期間中になります。県の実行委員会と組織委員会でよくご検討いただきたいと思います」。実施内容を含め、県実行委員会と組織委員会との2者での協議を求めた。