丸川珠代五輪相(50)が15日、閣議後の会見で、女子重量挙げ87キロ超級で東京オリンピック(五輪)・パラリンピック出場権を得た生まれつきの性別に違和感を持つトランスジェンダー、ニュージーランドのローレル・ハバード(43)の出場について「条件を定めたガイドラインを考慮し、参加が決定したと承知している」との見方を示した。

ハバードは男子選手として活躍していたが、性別適合手術を受け、女子として競技を再開。トランスジェンダー初の五輪選手となる。ハバードの五輪出場をめぐり、「他の女子選手が不利になるのでは」などと国内外で論争が起きている。

丸川氏は「東京大会では多くの方の理解が得られる形で、多様性と調和があらためて認識されることを願っている」と話した。