日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長(65)が日本プロ選手権ラウンド後に取材に応じ、新型コロナウイルスの陽性が判明した東京オリンピック(五輪)代表内定の松山英樹(29=LEXUS)の現状を明かした。

倉本会長は東京五輪のゴルフ競技対策本部の強化委員長も務めている。松山については日本ゴルフ協会(JGA)を通じて報告を受けたといい「フロリダの自宅に戻り、(2週後の)全英オープンに向けて調整すると聞いています。JOCにも報告したようです。(松山は)症状は全く出ていないということです」と話した。

米ツアーのルールでは24時間以上の間隔を開けて2度の陰性判定が出ればツアー出場を認めており、倉本会長も「24時間開けて、陰性が2回出るのを待つしかない」とした。なお、松山はワクチンを打たない方針であることも伝えているといい、日本プロ選手権に出場していた同じく東京五輪代表内定の星野陸也(25=フリー)も現状ではワクチンを接種していない。これについて倉本会長は「今から打っても(五輪に)間に合わないので、(2人とも)打たないことになると思う」と話した。

松山は今週の米ツアー、ロケットモーゲージ・クラシックに出場していたが、コロナ陽性が判明したため、第2ラウンド前に棄権。ツアーを通じて「とても残念。自身と周囲の人々の安全と健康に必要な措置をとり、1日も早い回復と試合への復帰に努めたい」とコメントしていた。