92年バルセロナ・オリンピック(五輪)柔道男子78キロ級金メダルで実業団の強豪パーク24の総監督を務める吉田秀彦氏(51)が22日、東京五輪での金メダル量産を期待した。

東京・五反田のパーク24本社で行われた壮行会に出席。東京五輪男子60キロ級代表の高藤直寿(28)、同66キロ級代表の阿部一二三(23)、女子48キロ級代表の渡名喜風南(25)、同78キロ超級代表の素根輝(そね・あきら、20)らとともに参加し、「五輪に4人出られることをうれしく思う。自分は3回出たが、1度しか金メダルが取れなかった。五輪は強いから金メダルではなく取れたものが強い。それが4年に1回であり、全員が金メダルの力がある。4人そろって金を持ち帰ってほしい」と激励の言葉を贈った。

10年1月に設立した柔道部は「五輪金メダリストの輩出」を目標に掲げている。チームスローガンは「頂を目指して」で、東京五輪男女代表14人のうち同じ所属で4人は最多となる。五輪では、今年4月に現役引退した海老沼匡さんと高藤の銅メダルが過去最高だった。

男子66キロ級で2大会連続銅メダルの海老沼さんからバトンを引き継いだ阿部は「金メダルを取りきるの目標」と気合を入れると、高藤も「リオのリベンジ。悔しい思いはしたくないので必ず金を取る」と後輩に負けじと金メダル宣言した。