空手の東京五輪日本代表の最終選考会となるプレミアリーグ・リスボン大会(ポルトガル)が4月30日に開幕し、男子組手の佐合尚人(28=高栄警備保障)が、五輪では統合階級として実施される67キロ級代表の座を確定させた。佐合は昨春にいったんは代表内定となったが、東京五輪延期に伴い、取り消されていた。

五輪選考ポイントでリードしていた佐合はこの日、男子組手60キロ級に出場して準々決勝で敗れたが、僅差で追う立場だった篠原浩人(32=マルホウ)は同67キロ級の初戦で敗退。佐合がランキングで上回ることが確定した。

東京都出身の佐合は18年世界選手権(スペイン)で60キロ級銀メダルを獲得。攻撃技が持ち味で、今大会前には「1年ぶりの海外の試合。緊張や不安あるが、やってきたことを出せれば。自分の力を最大限発揮したい」と意気込んでいた。

染谷真有美(27=テアトルアカデミー)と森口彩美(25=AGP)が争う女子組手61キロ級も、今大会で東京五輪代表が決まる。