国際オリンピック委員会(IOC)は18日、新型コロナウイルス感染拡大で東京五輪予選の中止が相次いでいる事態を受け、各国・地域の選手代表約200人と約2時間の電話会議を行った。

日本からは、日本オリンピック委員会(JOC)アスリート委員で12年ロンドン五輪フェンシング男子フルーレ団体銀の千田健太氏が出席した。報告を受けたJOC籾井圭子常務理事によると、バッハ会長らが出席したIOC側からは「アスリートの不安やフラストレーションは理解するが、現時点でIOCとしての答えはない。日々状況が変わる中で、フレキシブルであり続けなければならない。リアリスティックではあるが、パニックには陥っていない」などと説明があった。

質疑応答では、この状況下で選手選考の公平性を担保できるのかという不安や、日本入国後の感染症対策に関して説明を求める声が上がった。無観客試合や大会延期の可能性についての質問に対しては、「まだ判断するタイミングではない」と回答された。