真夏を避ける可能性はあるのか? 東京オリンピック(五輪)が1年程度延期することが決まり、都内で五輪・パラリンピック組織委員会が会見した。

年内は不可能で、遅くとも来夏までとされた開催時期。マラソンが札幌に移さざるを得なくなるなど、影響が大きい酷暑を避けるかを問われ、森喜朗会長は「決めていった場合、早くになるかも。会場の準備などつなぎ合わせないと。結果としてものすごい真夏が避けられればこんなハッピーなことはない」と説明した。日程は今後、各会場の予約状況などを確認しながら、詰めていくことになる。

また、来年秋の選択肢はないのかについて、武藤敏郎事務総長(76)は「いろんなことを考えようと思えば、考えられる。しかし、1年延期は1つの考え方。その中で決められたこと、さまざまな日程を考慮して、模索していく。夏までの間にできる限りのチャンスを見いだしていくことが適切」とした。

来夏以降の開催はないのかという質問には、森会長が対応。「来年のその頃までにコロナウイルスが解決しえない世界なら、日本だけの話ではない。我々も一番心配のもと。これから南米、アフリカと南半球にいった場合にどうなるか。したら何もできない。しかし、みなさんが耐えに耐えている。これをずっとこのまま我慢してもらうんですか。そうしたら地球は人間の社会でなくなるのでは。そうまでして英知が出てこないとは思わない。医学などさまざまに進歩している中で、それを期待するしかない。私もガンになったが、新薬で助かった。本当はここにいない。そういうことに期待しよう。でないと世界は救われない」と体験談も交えて答えた。